知床流氷
クリオネ

北海道海底熟成プロジェクトin知床

知床の海は日本の中でも年間を通して水温が低く、深度50m前後では20度以上に上がることは無く、お酒を寝かせるのにも非常に良い環境です。
2005年(平成17年)7月17日、日本で世界遺産登録地域となった 『知床の海』での実施の様子です。
※近年(8月)の日本近海の水温データです。
国土交通省 気象庁 表層水温に関する診断表(日別表層水温 深度50mを抜粋)の8月の画像です。
真夏でも表層海水温は20℃に到達せず、冬は流氷で海が埋め尽くされ、その真下で静かに熟成を行なわれる理想的な環境です。
 
沈める前に水中カメラで海底の映像を見ながら、海底の様子をチェックします(岩場なのか?砂地なのか?や斜度、潮の流れなどを毎回チェックしております)沈める海域によって沈め方や仕掛けは異なっており、地元の漁師さんの長年培ってきた知識と知恵を借り最適な方法で沈めていきます。
海底で12ヶ月寝かせて水揚げしたお酒です、海域によって表面に付着するものが異なるのも海底熟成の面白いところです。
ボトルの口を蝋封する際に海域の保全を考慮し、食品添加物にも使用される「蜜蝋」で封をしております。
これは、仮にワックス系で封をした際に小石などが当たり一部ワックスが削れ、食してしまう海洋生物のことを考えて、天然素材の「蜜蝋」を使用しております。
余談ですが、「蜜蝋」というだけあって通常のワックス系に比べ栄養分を含んでいるため海洋生物が集まってきます。
上記の写真の白いつぶつぶは、ツブ貝の卵です!(集合体恐怖症の方はスルーで)ツブ貝はかなり鼻が利く生き物なので遠くから群で集まってくるようです。

 
 

北海道 海底熟成 実施海域

①厚岸

2014年11月実施

②知床

2015年7月実施

③能取湖

2015年7月実施 

④サロマ湖

2015年7月実施

⑤知内

2021年2月実施

⑥木古内

2021年2月実施

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⑦余市

2021年8月実施

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⑧釧路

2021年9月実施 

⑨積丹

2022年9月実施

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